登山型のキャリア・回遊型のキャリア

登山型スポーツ選手、弁護士、物理学の研究者など、学生のころからまっすぐ一つの専門性に向かって進んでいる人がいる一方、ジョブローテーションや転職でばらばらな経歴を持つ人もいます。これは、どちらかに優劣があるわけではなく、単にキャリア形成の傾向の違いです。

キャリアの作り方:登山型と回遊型

誰もが、長期的な目標をもって計画的にキャリアを形成したいと思うでしょう。そのために学生の時からキャリアアドバイザーに指南を受けたり、会社にはひった後も、定期的に目標面談や研修を受けたりします。しかし、おそらく多くの会社員にとって、全く自分が思い描いた通りのキャリアを築くことは難しいのではないでしょうか。

キャリアの作り方には2通りあります。「登山型」と「回遊型」です。

「登山型」のキャリアは、山の頂上が見えていて、その頂上(ゴール)に向かって一直線に突き進むタイプです。「〇年後に司法書士の資格を取得し、〇年後に弁護士事務所へ就職、〇年後には開業する」というような明確な道筋が見えていて、そのためにひたすら努力をするというタイプです。

一方「回遊型」のキャリアは、まっすぐ頂上を目指すよりも、横道にある景色のいい場所や、別ルートにあるお花畑を見たりしながら、山のいろんな場所を楽しむタイプです。
いずれも上に向かっていることには変わりありません。

新卒での就職が初めての意思決定

そもそも、新卒の段階で明確に将来のビジョンを持っている人がどれだけいるのでしょうか。多くの学生にとって、最終学歴を卒業した後の就職先が、おそらく初めて人生におけるキャリアの意思決定になるのです。経済のことも、業界の構造も、会社員の働き方も、何も知らない段階で、いろんな偶然がかさなっていずれかの会社に就職することになります。初就職の会社はその後の人生に大きく影響を与えることになりますが、その会社の選択も多くの偶然が重なって決まっていくのです。

登山型、回遊型それぞれの成功と失敗

そんな、意図しない偶然と、意図した必然のメッシュの重なりの上に、今のキャリアが存在します。登山型のキャリアの人は偶然のきっかけを極力排除して自分で決めた道を行き、回遊型のキャリアの人は、偶然の出会いをところどころで活かしながら進んでいるという事になります。

登山型のキャリアの場合、努力が実り、長年の望みがかなった場合は大成功。しかし、ひたすら資格試験に落ち続け、キャリアを築くことがないまま30代も半ばになってしまった・・・となると、そこから新しい道を作っていくことが大変困難になる可能性があります。

一方回遊型のキャリアの場合、いろんな偶然がうまく回って、結果すべては必然だったんだ!と思えるような上昇キャリアを築ければ大成功ですが、ちょっとずついろんな仕事をかじったものの、結局キャリアアップすることもできず、特にとがった専門性もなく、どこつかずにキャリアが漂流してしまう可能性もあります。

山の頂上を見つける

回遊型のキャリアの人も、回遊する中で目指すべき頂上を見定め、登山型へ切り替える契機が訪れます。登山型キャリアで長く芽が出ない人は、どこかでその転換を考える必要があります。経路はどうあれ、自分はどの山の頂上を目指すのか、それを見つけることを意識して、日々の仕事を今一度振り返ってみてください。

参考:働き方の哲学

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