自己分析編その4 価値観を知る

自己分析編その4は、「価値観」についてです。

「価値観」って、そもそも何でしょうか?「価値観を説明してください」と10人に言うと、10通りの答えが返ってくるのではないかと思うくらい、価値観の捉え方は人によって異なるのではないでしょうか。

このブログでは、転職やキャリアについて書いていますので、「仕事を選ぶにあたって、どんな価値により重きを置くか」について考えたいと思います。

価値観をきく質問は、次のようなものがあります。

「仕事を選択するにあたって、優先したいことはなんですか?」

「同じ条件の仕事があるとき、何が決め手になりますか?」

「大事にしたいことは何ですか?」

「何が満たされると、もっとも充実感がありますか?」

どのような価値観を持っているかで、活躍できる仕事のタイプ、給与や評価の基準に対する考え方、モチベーションを得られるポイントが異なります。

では、キャリアにおける価値観にどのようなものがあるのでしょうか?

エドガー・シャインという人が提唱した「キャリア・アンカー」がキャリアにおける価値観体系の一つを表しています。

キャリア・アンカーとは、どうしても犠牲にしたくないと思う基準、動機、価値観などを表した概念であり、キャリア選択という海の中でアンカー(錨)のように働くものです。自分のアンカーを知っていないと、一見よさそうなオファーや誘惑など外部からの誘因によって短絡的な決断をしてしまい、結果自分の価値観に合わない仕事を選択してしまうことになりかねません。

キャリア・アンカーでは、過去の研究結果から、人は8つの価値観のタイプに分けて表現されています。

専門・機能別コンピタンス

特定の分野のエキスパートであることを望むタイプの人です。専門・職能にアンカーを持つ人は、自分の専門分野を追求できる道を指向していて、管理職になることにあまりモチベーションを感じません。

多くの会社では、入社後職種ごとの専門分野の担当者として実務が始まり、その専門スキルを伸ばしていくことから始まります。しかし、その分野でリーダーを担当し、一通りできるようになると、昇進の道がマネジメントポジションしか用意されていないという場合があります。専門性を伸ばすことに価値をおく人は、マネジャーとして昇進することよりも、自分の専門分野を活かして仕事をすることに喜びを感じるため、昇進することをあきらめるか、スペシャリストとしての道が開ける会社へ転職する傾向があります。

仕事のタイプとして、専門性に重きを置く人たちは、自分の能力を試せるような挑戦的な環境・仕事を望みます。

全般管理コンピタンス

全般管理にアンカーを置く人は、ジェネラリストとして様々な分野の能力・知識を広く持ち、組織を動かし、意思決定をするマネジャーとして活躍する人物です。専門・職能にアンカーを置く人と同様、このタイプのひとも業界や職種の専門知識を身に着けることは重要視していますが、それはスペシャリストになるためではなく、あくまでより高度な意思決定責任者になるために必要だからと認識します。

マネジメントタイプの人は、より責任の重い仕事を任される機会を魅力に感じます。

自律・独立

自律・独立にアンカーがある人は、自分のペースで仕事をし、会社から独立したキャリアを歩むことを望みます。このタイプの人は、会社に属して早々に、会社の服装に関する規則や就業時間、就業場所などの規範に縛られることを窮屈に感じるようになります。

このタイプの人は、のちに説明する起業家のように事業立ち上げや組織運営にも興味を持つ傾向にありますが、より個人として自律して働ける専門職や、コンサルティング職、教育職を指向することが多いです。

このタイプの人は特に、マネーモチベーションではなく、より自由にはたけることがモチベーションになります。

キャリア・アンカーを提唱したシャインは、お金をもらえることを引き換えに自分に自分の価値観を犠牲にするものを「金の手錠」と読んでいますが、自律・独立タイプの人は特に金の手錠を恐れる人です。

保障・安全

「安定した企業で働きたい」という人がいますが、まさに保障・安全をアンカーに置く人がそのタイプです。このタイプの人は、先ほどの「金の手錠」をいとわず、安定して雇用されることと引き換えに、どんな仕事でも前向きに受け止める傾向があります。

仕事のタイプとしては、前述のタイプの人たちが、やりがいや挑戦など内面的な動機付けを求めるのに対し、就業環境や報酬、福利厚生などを重視する傾向にあります。

起業家的創造性

起業家として、新しい事業を立ち上げたり、既存事業の構造を見直したりすることに熱意を燃やす人です。

前述の自律・独立を求める人は、自律を求めるがゆえに起業を考える人も多くいますが、この二つのタイプは明確に分かれています。起業家が自律を求める人と明確に異なる点は、新しい事業を創造したい、試してみたいという強い意思を持っているところです。

奉仕・社会貢献

医療・介護・福祉・教育・僧侶や牧師など宗教関連の仕事に携わる人に多く見られます。このタイプの人は、地位や報酬、名誉よりも、自分の価値観にあった影響が与えられる仕事を望みます。

純粋な挑戦

前述の中では、保障・安全を求める人を除き、どのタイプにも挑戦を求める側面はあります。しかし、このタイプの人で異なる点は、報酬や役職などすべてを差し置いて、挑戦を求めるところです。仕事の中で挑戦がなくなるとモチベーションをなくし、次の挑戦を求めて転職や異動を考える傾向があります。

ライフスタイル

ライフスタイルを重視する人は、自分の生活に合わせて働ける組織に所属することを望みます。自律・独立タイプと異なる点は、組織で働くことには前向きであるというところです。プライベートや家族と仕事を両立できる、柔軟な働き方を何より望みます。

これら8つのタイプは、複数のタイプの側面を同時に持つことは考えられますが、必ず1つ最も重要視する「アンカー」が存在すると言われています。

キャリア・アンカーの冊子では、アンカーを知るための質問や、二人一組で行うインタビューワークが掲載されています。

また、それぞれのタイプに関して、各タイプの人が好む仕事のタイプや、給与と福利厚生、昇進制度、承認のされ方が詳細に書かれています。

興味のある方は、ぜひ一度読んでみてください。

キャリア・アンカー エドガー・シャイン著

https://amzn.to/2RWqEfv

価値観編でした。

自己分析編、もうちょっとです。

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