彼を知り己を知れば百戦危うからず——仕事理解について

自己分析と同様に大事なのが、仕事理解。自分のことが分かっても、仕事のことが理解できていないと、結局自分がその仕事に興味があるか、できそうかということが分かりません。

仕事理解には、業種の理解、職種の理解、会社の理解の3段階があります。それぞれ、どんなポイントを理解するといいかや、調べ方についてお伝えします。

産業(業種)の理解

「製造業」「建設業」「情報通信業」など、生産物や扱う商材、業態によって、産業を分類することができます。就職活動等で、どの会社で働くかを全く初めて考えたとき、「〇〇業界」と業界で選択肢を絞って考えた方も多いのではないでしょうか。

仕事に目を向けるとき、身近な商品から興味を持つことも多いと思います。ある一つの商品に目を向けても、その商品が作られてから手元に届くまでには、様々な業種の会社が関わっています。

例えば今日、コンビニで買ったチョコレート一つとっても、
・チョコレートの原材料を輸入する会社
・チョコレートを作る会社
・チョコレートのパッケージを作る会社
・チョコレートを運ぶ会社
・チョコレートが並ぶコンビニを運営する会社
・・・

と、様々な業種の会社が関わりあっています。業種を知ることは、どのように私たちの生活が成り立っているのかを知ることにもつながり、そこから自分の取り組みたい仕事が見えてくるかもしれません。

また、業界には、好調・不調の「波」があります。例えば新しい技術が開発されることで売上が伸びる業界もあれば、その技術が開発されたために廃れていく業界もあります。自分がこれから就職しようとしている・または今働いている業界の、数年後の動向を見て、今後も需要があり続けそうかを考えることも重要です。

業種を調べる方法として、一覧性があるのは、総務省が作成している「日本標準産業分類」。業種を19種類(+分類不能の1種類)に分類し、それぞれの産業について説明されています。どんな産業があるかを調べたい場合はおすすめ。

https://www.soumu.go.jp/toukei_toukatsu/index/seido/sangyo/02toukatsu01_03000023.html

業種ごとの動向をみるには、毎年更新される「業界地図」がおすすめ。四季報を出版している東洋経済新報社と、日本経済新聞社から年度ごとに出版されます。

職業の理解

各職業(職種)において、どんな仕事をするのか、どんな能力が必要か、その職業につくためにどうすればよいか理解しておく必要があります。また、各職業においてどのようなキャリアパスがあり、自分はその職業についてどうなりたいのかイメージをもって就業できるようにしたいものです。

職業に求められるスキルや、モデルキャリアパスについて、厚労省の職業能力評価基準で参照することができます。

■職業能力評価基準https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/jinzaikaihatsu/ability_skill/syokunou/index.html

職業情報については、このほか一般的な転職サイトにも職業解説が掲載されていますし、職業解説を行っている書籍も多数出版されています。

■職業解説書籍の例
13歳のハローワーク(村上龍・著)
2003年に発売され、以来127万部を売り上げたベストセラー。新・13歳のハローワークや、別冊も刊行されています。
https://amzn.to/37nMGfC

また、働き方の選択肢を知るために、雇用形態に関する知識や役割に対する期待、また配属部門の上司や会社からの期待についても理解しておくことが重要です。

同じポジション名でも、雇用形態(正社員/契約社員/派遣社員/パートタイム等)や、役職(一般職、課長職、部長職等)によって期待される責任は異なります。また、企業規模の大小によっても、同じ名前のポジションである場合も期待される業務の範囲や担当する業務量は異なります。

現在就業している人であれば、自分の配属部署の上司や会社が、自分のポジションに何を期待するかを理解していることも仕事理解の大事な要素です。営業職であれば、部署で目標とする数値は何か、評価につながる数字は何かを理解していることで、「頑張ったのに評価されない」という認識のずれを防ぐことになります。

事業所(会社)の理解

業種、職種の理解とともに、実際働く会社の理解も必須。転職する際は、どのような環境で、どんな人と働くのかや、給与面などの経済的条件や福利厚生も重要になるでしょう。

一般的には下記のような内容の理解が必要になります。

①勤務地
②事業所の形態(民間、公的機関、NPOなど)
③企業規模(大企業、中小・中堅企業、ベンチャーなど)
④会社の事業内容や売上
⑥金銭的な条件(給与・賞与)
⑦評価制度
⑧企業の将来性、成長性
⑨福利厚生(労働・社会保険、財産形成、医療・介護、文化・体育、福祉施設など)
⑩業界、社会的評価、評判など

これに加えて、ベンチャーや中小企業の場合は特に、社員数も小規模であることが多いことや、創業のきっかけになった事業を継続している場合が多いこと、また人数規模が小さいことから職場の人間関係が、大企業に比べていい就業環境づくりに大きく影響することになります。

このため、下記情報も加えてよく理解することをお勧めします。

・創業者・役員のプロフィール、思い(ブログやSNSなどがあれば参照すると◎)
・企業理念
・中途社員はどのような業界・職種からの転職者が多いか

以上、仕事理解の3要素、産業の理解・職業の理解・事業所の理解についてお伝えしました。上記の情報は、インターネットやハローワーク等で調べることができますが、どのような情報を参照するべきか迷ったときは、ぜひキャリアアドバイザーに相談してみてくださいね。

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