キャリアチェンジの転職でうまくいかない人

キャリアチェンジの転職のご相談をよくいただきます。キャリアチェンジの転職は、難しいものです。そのなかでも、うまくいく人、ちっともうまくいかない人がいます。その違いは何でしょうか。

「出しても出しても書類が通らない」

「書類は通っても面接がひとつも通らない」

という方は、一度企業の視点を考えてみてほしいです。

そもそもなぜ未経験で中途採用するのか?

中途採用は、即戦力が前提です。ですが、確かに何らかのキャリアがある方を未経験で採用するポジションはあります。企業としても、求めているドンピシャの人材がいればそれ以上のことはありませんが、なかなかそんな人材は見つかりませんし、いたとしても、求職者が希望する業務内容や年収が釣り合うとも限らず、自社で採用できるとも限りません。

そこで、ばっちりマッチする業務経験がなくても、活躍いただけそうなポテンシャルのある人物で、自社に興味をもってくれる方を採用することで、企業としても教育コストを抑えて事業に貢献してくれる人材を獲得でき、求職者としても望ましいキャリアチェンジができてウィンウィンになるということです。

なにをポテンシャルとして見ているのか?

では、「ポテンシャル」って何をもってポテンシャルなのでしょうか?

これは早坂の主観ですが、書類が通らない方や、面接がうまくいかない方の傾向を見ていて、次のポイントはポテンシャルに必要な要素だと考えています。

1、業務で活躍いただけそうなイメージができるか

職種や業種は違っても、何らかの親和性がある場合、教育コストがかかりすぎず、すぐにキャッチアップしていただけそうだという期待が持てます。

・過去経験している業務の一部に親和性がある
・営業スタイルが似ている
・顧客の特性が似ている
・業務に必要な思考方法が似ている

等。

具体的な例でいえば、

グラフィックデザイナーとしてベテランの方が、ウェブデザイナーへ転向する
システムの提案営業を行っていた方が、ITコンサルタントへ転向する
広告代理店のアカウントプランナーだった方が、事業会社のマーケターに転向する
人材紹介会社の営業担当だった方が、事業会社の人事に転向する

等は考えられやすいキャリアチェンジではないでしょうか。

一見親和性がありそうでも、求められる能力や経験が異なる場合もあります。

具体的な例です。広告代理店でアカウントプランナーの経験を積んだ方が、YouTuberやライバー、インフルエンサー等のタレント業界に関心を持ち、広告営業への転職を検討されていました。アカウントプランナーとして企画やプレゼン資料作成、提案などの経験を積んでこられたものの、転職先として想定される会社で、企画力はそれほど求められない場合もあります。なぜならコンテンツはタレントさんが創からです。企業が求めるのは、タレント業界とのコネクションや、グッズ制作のノウハウ、コミュニティマネジメント能力、芸能タレントのアシスタントマネジャーの経験だったりします。

どれほど特定の業界に対する関心があったとしても、自分がもっている能力を発揮できないとしたら、本当にその仕事は望ましい仕事なのでしょうか?企業にとっても、求職者にとっても、お互いに望ましくないと思われます。この場合、書類は通りません。

うまくいかないと思う場合は、一度具体的に仕事の内容をイメージし、企業のニーズを考えてみるのはいかがでしょうか。

2、自ら興味をもって学ぼうとされているか

未経験の業務だからこそ、求職者の方本人がその仕事についてどれほど関心をもって、調べているかは重要だと思います。

オンライン学習ツールで学ぶ、本を読む、人に話を聞きに行く、セミナーに参加する、等、仕事のイメージを作る方法は様々あると思います。

「やったことがない仕事なんだから、知らなくてあたりまえやん」

というような他責の姿勢だと、残念ながらお見送りになります。

3、動機がはっきりしているか

なぜその仕事をやりたいと思ったのか、動機が明確に伝わると採用につながりやすいです。現職の経験を踏まえて、何を変えたいと思ったのか、なぜキャリアチェンジした先の仕事ではそれが実現できるのか、納得性・一貫性があると、意欲が伝わりますし、継続性や定着性に信頼が持てます。

キャリアチェンジで採用する際の懸念は、「思ってたのと違った」で辞めてしまうことです。やったことのない業務なので、「思ってたのと違う」ことは必ずあります。それでも辞めずに続けられるかどうかは、その人の意欲や、キャリアチェンジにかける決意にかかっているのではないでしょうか。

おまけ 年齢

100%ではありませんが、やはり30代以上だと手放しで「未経験から学びたいです」スタンスは難しい・・・と思います。

30代以上のミドル層にもなれば、何らかの分野で成果を出し、専門性が築かれつつあり、人によってはマネジメント経験も積んでいる年齢です。同じポテンシャルを持った方で、20代の方がいれば、20代の方が優先されても致し方ないと思います。

ただし、1で述べた例のように親和性のあるスキルを持っていて、未経験の部分がある場合については、同じ土俵で評価されると思われます。

エージェント(早坂)の本音です。

以上、早坂がこれまで面談した方の限られたケースによる完全な主観論でした。

でも、これだと結局、「あれ?自分のキャリアチェンジ、難しくね?」となる人もいると思います。そんな時どうするのか?妥協するしかないのか?・・・については、じっくり考えたうえで別のコラムにしようと思います。

このサイトをフォローする!